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まる.jpg   Inside-Out : アートフロントギャラリーにて
井上廣子展

2006年4月5日(水)~4月23日(日)
会場 : アートフロントギャラリー
      東京都渋谷区猿楽超29-18 ヒルサイドテラスA棟

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by hirokoinoue | 2006-04-05 12:55 | 2006年
まる.jpg   Inside-Out  : 汝の過去と現在を想え
BT 美術手帖 2006年1月号 (2005/12/17発売) から

○ 海外のアートシーン ○
ウィーン(小勝禮子)=井上廣子個展

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汝の過去と現在を想え

Written by こかつ・れいこ 栃木県立美術特別研究員


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ウィーン郊外にあるオットー・ワーグナー精神病院(1907年設立)構内の建物の壁で、まず目を引いたのが、左半分が日本の女子学生、右半分がウィーンの男子高校生を組み合わせた、鮮烈なポスターだった。その外貌がまったくちぐはぐで、キマイラのように居心地の悪そうな合成人間。井上廣子の個展は、病院構内の丘の中腹にあるユーゲントシュティール・テアター(O・ワーグナー設計)で開催されていた。劇場客席の椅子を取り払った広々とした空間に、先程のポスターの2人も含めた18人の高校生の肖像写真(日墺各9人)が、高い天井から吊られた直径7メートルの円形枠に沿って、日墺交互にぶら下がっている。

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どの周囲の壁際に沿って、病室の窓を撮った18個のライトボックスが並ぶ。子供たちは腿のあたりで切られた4分の3半身で、みな目を閉じている。それは井上の日本での個展「汝、何を欲するのか」(中京大学Cスクエア、名古屋、2003年)のときと同じ仕様だろう。そして目を閉じた子供たちによって、紛争や暴力の続く現代の世界を「瞑想」させる井上廣子のコンセプトは、ここでも変わっていない。違うのはモノクロ写真の陰影にこだわってきた井上が初めてカラー写真を用い、特殊な印画紙に表裏両面からイメージが見えるようにプリントしていることだ。

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それによって、鑑賞者は、高校生たちのサークルをまず外観から眺め、次いで内側にはいって彼等に囲まれながら一人一人と向き合うことができる。そこにつくられた親密な空間に、カラフルな私服のウィーンの生徒たちが、ユーゲントシュティールの流麗な建築様式と拮抗して存在感を主張する。彼らは井上が選んで撮影を許可された、移民の高校生たちだという。彼らもまた日本の高校生と同じく、オーストリアでの異邦人なのだ。
 
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photo by 井上廣子

 短いウィーン滞在中に、ナチによって虐殺されたユダヤ人のメモリアルをいくつか訪ねた。井上の個展会場である劇場下のバラ園の中にも、戦時中ナチによる安楽死(人体実験を含む)で亡くなった、700人を超える障害のある子供たちの数だけ、細い棒を林立させたメモリアル(2003年建立)がある。これは夜間に点灯し、犠牲になった子供たちの魂を慰めるという。
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こうしたオーストリアの歴史的風土の中で、あらためて井上廣子の作品を見つめなおして見ると、その含意するものの重さと深さが沁み入る。世界の犠牲者はユダヤ人ばかりではなく、加害者もナチばかりではない。合わせ鏡のように日本の過去と現在を思わざるを得ない。アートが人間の魂を揺るがし、歴史や社会の堕落に気づかせることは尊い。その上でなければ、未来への希望は喚起し得ないのではないか。日本政府の「文化交流使」(2005年)として、井上廣子が精力的に「交流」したウィーンのアート界は、当初アジア人の女性に対して排他的だったという。キマイラのように居心地が悪い他者との共生を、井上のポスターは端的に露呈した。しかし瞑想する子供たちのサークルは、共生の場を育む装置でもある。井上廣子の個展は、ウィーン社会に着実に楔を打ち込んだに違いない。翻って日本の過去と現在にも、厳しい視線を向けさせるものだ。
 
by hirokoinoue | 2005-12-17 20:00 | 2005年
まる.jpg   日・EU 市民交流年交流
2005年10月10日~11日28日までの 井上 廣子展 Inside-Out
オットー・ワーグナー精神病院、ユーゲントスティルシアター

< 日本国大使館 広報 >
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拡大 

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by hirokoinoue | 2005-10-10 19:18 | 2005年
まる.jpg   作品展 ・・・ 文化庁海外派遣型文化交流使として ・・・
井上 廣子氏 報告書より

作品展
d0119896_20514010.jpg滞在中6回以上の作品展(ペインティング、写真、立体造形―全て新作)で延べ4,330 人の来場。

特に10 月10 日~11 月28 日までの期間、ウィーン市北西部ヒーツィンクのなだらかな丘に位置するオットー・ワグナー精神病院ユーゲントシュテール・テアター(フランツ・ヨーゼフ皇帝が1907年に設立)で行った個展では49 日間で延べ、3,180 人の来場者。


この病院内でナチの時代約700 人のオーストリア人やジプシーの子供達が人体実験の犠牲になった歴史的背景のある場所。この事実を踏まえ、日本とオーストリアの現代の元気な子供達を表出し、過去の歴史的事実を記憶に止め、未来への希望を彼等に託そうと考えた作品。

7m のスチール製サークルに吊された 日本とオーストリアの高校生18 名の眼を閉じ、瞑想している等身大のポートレイト(C プリント、124㎝/h×64 ㎝/w)。

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又、天井から吊り下げられたサークルの周囲には、2 ヶ月間かけて撮り溜めた病院内部の写真から18 枚(C プリント)を選びライトボックス(64 ㎝×94 ㎝×15 ㎝/h)に仕立て床に設置した。病院内部の写真には人が写っていない。しかし、逆に人の気配を強く感じることが出来る。
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窓一枚を通して、外側に思いを馳せ、内側を見つめ人々の生活に心を添わせる事で、それぞれの存在を確認したいと思った。
オーストリア到着後、個展会場として美術館やギャラリー以外の場所で、かつ私の表現に適した場所を捜して歩いた。オットー・ワグナー精神病院ユーゲントシュテール・テアターは個展会場として最適な場所であり、ここでの全作品は、ウィーン市の収蔵となった。
by hirokoinoue | 2005-10-09 20:21 | 2005年
まる.jpg   ライトボックス作品
ライトボックス作品 (64 ㎝×94 ㎝×15 ㎝/h)
オットー・ワグナー精神病院内で撮った写真をライトボックスに仕立てた作品。


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○ この部屋ではかつて アフガニスタン・コソボからの難民が住んでいました。
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○ 窓
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○ 窓の風景
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○ ベットのある風景
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○ 洗面所の水道から落ちる水
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○ ベットのある風景
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○ 部屋の一部
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○ コカイン、マリファナ等の薬物をとって、刑事事件を起した患者の部屋
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○ 一般病室
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○ 現在は使用されていない部屋
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○ アルツハイマー病の老女が制作した人形
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by hirokoinoue | 2005-10-09 20:19 | 2005年
まる.jpg   Inside-Out :  作品完成!
○ 作品  Inside Out
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○ オットー・ワグナー国際会議
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by hirokoinoue | 2005-10-07 16:15 | 2005年
まる.jpg   Inside-Out : 展覧会の為の作品設置
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by hirokoinoue | 2005-10-06 19:21 | 2005年
まる.jpg   オットー・ワグナー精神病院
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○ 病院内の大きな庭
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by hirokoinoue | 2005-10-06 16:37 | 2005年
まる.jpg   ウィーン市内
○ 町中に貼ったポスター
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○ ある美術館の地下
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○ シアターの正面入り口に貼ったポスター
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by hirokoinoue | 2005-10-05 15:56 | 2005年
まる.jpg   Inside-Out

Solo exhibition HIROKO INOUE

title           INSIDE – OUT
date          October 10th, 2005 – November 28th, 2005
opening hours  during events or check  www.jugendstiltheater.co.at
opening        October 10th, 19:00
place          Otto Wagner Spiritual, Jugendstiltheater
address        Baumgartner Höhe 1, A-1145 Wien
telephone      0043-664-402 36 65
email          jugendstiltheater@ows.magwien.gv.at


1) Student Works

Since ten years Hiroko Inoue has visited many countries to exhibit her art works and she met many children there. Our world is changing day by day now. Suddenly, it is very important for us to understand the children’s life, how they can survive and what they are thinking about their future. Hiroko Inoue would like to ask you to enter her circle with the children’s photographs and to listen to the sound of your soul peacefully with the memory of your childhood time.

   Where are you standing?
   What do you want?
   Where do you go?



2) Window Works

The window has long been used as a metaphor for the interface between our inner-selves and the world outside of us. In spite of this, it is also the barrier between the individual and the outside. As long as we are unable to become each other these borders or divisions will exist between us.
What INOUE is attempting in her installation is to use the image of the window to draw us together or unify us by requiring us to transcend this border. Allowing a sympathetic reaction to co-exist with a contrasting sense of separation, we take a fresh look at ourselves. Photographs are taken from the windows of patients rooms from inside and outside. These photos are printed on transparent film which becomes the upper surface of a lightbox.



supported by
  Otto Wagner Spiritual
  Magistrate der Stadt Wien
  Agency for Cultural Affairs, Government of Japan, Tokyo
  Japanese Embassy, Vienna
  European Union 2005

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井上 廣子展

タイトル     INSIDE – OUT
期日       2005年10月10日 ~ 11月28日
オープニング セレモニー    10月10日 19時より
場所     オットー・ワグナー精神病院内 シアター
住所       Baumgartner Höhe 1, A-1145 Wien
電話       0043-664-402 36 65
email      jugendstiltheater@ows.magwien.gv.at

○ コンセプト ○
2001年9月11日、ニューヨーク同時多発テロ事件以降、世界はただ漠然と漂っていた不安が明確な形となり、混沌の様相を現したと思う。この事実は他国に暮らしてより現実感を伴う。
2005年の今も・・・・。
民族・闘争・飢餓・希望・平和・・・・。
近年、精神病院の窓の内側と外側から撮った写真をライトボックスに仕立て、写真の内側から光を通し何が内側で外側なのかを問いかけて来た個人の内的世界と外界をつなぐ出入口としての窓、それは同時に個人と外界を隔てる境界線をも意味する。窓の内側には、そこに生きている人々の生への想いを眼差しがある。しかし、現実には窓一枚の内部と外部では様相が異なる。<境界>を提示することによって<他者と自分の関係>をさぐって来た。
また、ここ10年来、作品展のために多くの国々を歩き、多くの子供達に出会った。
今、世界の急激な変化の中で、老人や子供、他の社会的弱者に現代社会が抱える諸問題が集約されている様に思う。2002年滞在したアラスカ、最北西端の辺鄙な町ノーム市においても、犯罪のトップはドメスティック・バイオレンスで、ここでも子供を含めた弱者が深い傷を負っている。
世界のどの町へ行っても状況はあまり変わらないだろう。
この時期に表現者として何が可能だろうか?
ここ、オーストリア、オットー・ワグナー病院内シアターで、日本人とオーストリア人高校生の目を閉じ迷走するポートレイトを展示したいと思う。テーマのINSIDE-OUTは、混沌の様相の中で、今、人間は何を欲し、どこへ行こうとしているのか。
シアター内部に設置した7メートルの円環の中で、そして貴方は・・・と問いかけたいと思う。
これは以前にも増して私の中で切実な問いかけとなっている。

2005.8.10 文化庁 文化交流使  井上廣子


1) Students
オットー・ワグナー精神病院内シアターの中心部に足場を組み(床上 約1.2m/h)、直径7メートルのステンレス製サークル(1.5cm/)を中空に吊るす。
日本人の高校生男女各9名、オーストリア人の高校生男女各9名の目を閉じたカラー・ポートレイト写真(全身像)を通り、アクリル樹脂加工したもの(各サイズ 125 x 64 x 0,5 cm)18枚を7メートルのステンレス・サークルにつるす。訪れた人は階段を上り、7mのサークル内に佇むことになる。

2) Windows
約1ヶ月半かけて撮影した同病院内外の状景写真(with window)にドローイングを重ねた作品をアクリル樹脂加工し、18個のライトボックスに仕立て(各サイズ94 x 64 x 14,5 cm)、劇場内の床に設置する。

協賛
日本文化庁
在オーストリア日本大使館
ウィーン市 Stad+Wien
European Union 2005
オットー・ワグナー精神病院
by hirokoinoue | 2005-10-05 15:03 | 2005年



旅する表現ノート
by hirokoinoue
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